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下北沢テラスビル

  • MIXED USE

2023.10

東京都世田谷区代沢

東京の下北沢の神岡寺川(現在の茶沢通り)とだいだらぼっち川の合流点近くの五叉路に位置する商業とオフィスの複合ビル。「シモキタ」と呼ばれる下北沢は、ヴィンテージ衣料品店、セレクトブックストア、音楽ショップ、ライブハウス、小劇場で有名で、個性的なカフェやバーも多い。のんびりとしたボヘミアンな雰囲気は、第二次世界大戦中に爆撃を受けなかったため、そのままの形を保っている迷路のような細い通りに由来している。

地上4F地下1Fのこのビルは、メインストリートに面する側は高いファサードを持つが1Fは世田谷区の住環境整備条例により2mのセットバックが求められ、狭い通り側は世田谷区の地区計画および日影規制の影響によりファサードが雛壇上にセットバックしている。下北沢の通りは蜘蛛の巣のように入り組んでおり、この五叉路は商業地域の重要な焦点となっている。

B1Fはスポーツジム、1Fと2Fは店舗で、3Fと4Fはオフィス用途に設定されているが、ヘアサロンやクリニック等に変更することもできる。

五叉路の交差点はB1F、1F、2Fにアクセスできる施設内の交差点にもなっており、正面は1Fのメインテナント区画へのエントランス、B1Fのドライエリアに降りる階段、2Fの共用通路に上る階段がある。

B1Fはスポーツジムや劇場スタジオなど1フロア1テナントで設定されている。1Fは当初、複数区画に分けることも、フロアを1テナントで占めることも設定されていたが、むしろ大きな区画の需要があることがわかり、1テナントで設定され、B1Fや2Fと内部階段でつなぐ事も可能とし、フレキシブルな賃貸スペースが提供されている。2Fは2区画に分割することが可能で、1Fから上がれるテラス状の共用通路が建物の奥に向かっており、建物のコーナーの交差点から各階に伸びる通路はさながら下北沢の細い通りが立体的に建物内に伸びているように計画されている。この通路の軒天井は温かみのある雰囲気を醸し出すために木材で仕上げた。

オフィススペースとして計画されている3Fと4Fは側道側にあるコモンエントランスからエレベーターでアプローチするように計画されており、地下には駐輪場もあるため、学習塾の営業も可能だ。側面通りのファサードがセットバックすることでできたテラスはオフィスを使用する人々の憩いの場となる。

これらのテラスや通路は、細い通りによって作られている街中の小さな居場所をこの建物の中にも広げている。

  • 敷地:東京都世田谷区代沢
  • 用途:テナントビル
  • 竣工:2023.10 2023.10
  • デザイン監修:小山光+KEY OPERATION INC.
  • 設計施工:日本建設
  • 設計補助:みやま設計
  • 敷地面積:486.72 m²
  • 建築面積:377.81 m²
  • 延床面積:1,469.67 m²
  • 写真:KOP(小山光+James Batten)

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